吃音症、ナンパへ行く。

バカにされるだけの人生だった吃音症の自分がナンパを通して成長していこうとする物語

ナンパを始めようと思った理由

ーナンパを始めようと思った理由ー

自分がナンパを始めた理由。それは、1人の女性に対する純粋すぎる片想いである。
とても純粋な自分は片想いをし続けることがとても素晴らしいことだと思っていた。いや実際にとても素晴らしいことだと思う。
当時、好きな人には彼氏がいた。それでも、自分は諦められない。だから告白した。それは、区切りをつけるためでもあった。案の定振られた。
その後、ギクシャクすることはなくいつも通り冗談をいいあったりして失恋後の関係としては良好なものだった。本当に好きだったので、彼女の幸せを見届けようとまで思っていた

ある日彼女は「イライラするーw」という会話の流れで去り際、「彼氏とも別れたしなw」ってことをサラリと告げた。
アプローチが再開した。
食事に行こうと言ったら来週ならいつでも大丈夫だよとの返事を貰い、曜日を決めた。いまだかつてないぐらい嬉しかった
後日、集合場所と時間を告げるために電話したが出ない。まぁ、折り返しがあるだろうと思いまつも来ない。
翌日、LINEで連絡した。なかなか既読がつかない。
付いた。返信来ない。
なんとなく察していたが、こっちで場所、時間、すべて決めて一方的に伝えた。一切の質問などない完璧なる伝言だ。
よくじつ、返信が来た。
予約しちゃったんだ。彼といろいろあっていけそうにないかも。
正直、ムカついた。まるでお前が悪いと言わんばかりの言い分だ…
断る立場にありながらも、まだ自分の保身、いけそうにないかもという自分から断る勇気の無さ。
でも、やっぱり好きだったしさすがに傷つけるようなことは、できないので電話。
電話出てくれた。ラインの適当さとは違っていろいろ話してくれた。
ご飯の約束は別にいいよと言い。それから3時間ほど話した。
再び、片想いに終止符を打つことにした。

その後、少しギクシャクしてしまったが2週間ほどでもとに戻った。
もう二度と辛い思いはしたくなかったので距離を置かない程度に自分から話しかけたりするのを少し控えて自分の感情を抑えることにした。
そしたらほどなくして彼女は妙に優しく接してくれた。
可愛い。でもわかってる。耐えた

体調を崩して1週間ほど休んでいたら、彼女から電話が来た。体調悪いの?とのことだ。
本当に辛かったから、嬉しかった。感情が溢れて何回も電話ありがとう。嬉しかった。元気出た。と言ってしまった。
〇〇さんと付き合ってるの?と聞いてきた。気持ちが変わっていないの知ってるくせに…
この時、自分の中でなにかが大きく動いた。
その場では、まだ君だよ。と言ったが、質問をされたその一瞬で感情は消え去っていたのかもしれない。

俺はお前の自尊心を満たす都合のいい存在じゃ無い。

優しくしてくれない彼氏のために、優しさを与える道具じゃ無い。

いままで、好きだったのがバカらしくなった。

片想いは馬鹿らしい。想いなどと綺麗な言葉気取っているが所詮、固執、依存そんなものだ。

自分は誓った。もう二度と振り回されない。悩まない。満たさない。

そんな決心をした数日後、偶然ナンパの記事を見た。衝撃を受けた。
苦しんでいたのがバカみたいだ。人ってこんなものなのか。

その後、ナンパについてたくさん調べた。
PUA、AFC、オンリーワン症候群

自分はオンリーワン症候群だったんだときづいた。
そんなことよりもPUAにたいして興味を抱いた。
ナンパというゲームに興味を示した。

そこから、僕のナンパ挑戦が始まった。